信用取引とはどのようなものですか?
信用取引というのは、1951年6月に米国の証拠金取引をモデルとして導入されたものであり、この取引をマージン取引とも呼ぶのはここからきています。
具体的には、投資家が委託保証金を証券会社に担保として預託し、買い付け資金あるいは売り付け株券を借りて売買を行い、一定の期限内に決済する株式の取引のことをいいます。
信用取引の機能は?
信用取引の重要な機能は、実際にその株式を保有したいという実需のみならず、ごく短期にキャピタルゲイン(売買差益)を得ることを目的としたいわゆる仮需を増やして株式市場の注文の厚みを増し、取引の円滑化と公正な価格形成を図ることにあります。
また、株券を保有している者が信用売りをすることにより、株価下落に伴う値下がり損をヘッジするという保険つなぎの機能ももっています。
信用取引と清算取引との相違は?
仮需に応えるという面では、戦前の清算取引を受け継ぐものといえます。
しかしながら、清算取引が差金決済なのに対して、信用取引は実際に証券取引所で株券が売買される実物取引であるという点においては全く異なります。
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