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プルーデントマン・ルールについて

プルーデントマン・ルールとはどのようなものですか?

プルーデントマン・ルールというのは、米国における年金資産の管理・運用面の行動基準のことです。また、その具体的な内容は、次のようなものです。

⇒ 「同じ能力を持ち同じ問題に精通している慎重な人間が、同じ性格と目的を持つ資産の管理において直面している状況下で用いるであろう注意、技術、慎重さおよび勤勉さを持って義務を果たす」

なお、男女差別をなくす運動に絡み現在ではプルーデントパーソン・ルールと呼ぶことも多いです。

プルーデントマン・ルールと善管注意義務

1974年米国では、年金資産の拡大を背景に、企業年金の加入者と受給権者の保護を目的として、従業員退職所得保障法(通称ERISA)が制定され、企業年金に対する規制が集大成されました。

このうち年金資産運用にとって最も重要な項目は、受託者責任に関する規定で、それには忠実義務と善管注意義務がありますが、プルーデントマン・ルールは分散投資の規定とともに善管注意義務の大きな柱となっています。

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必要性を指摘する声は高い

日本でも年金資産の急激な拡大を背景に、運用の自由化が進展し、それに伴い年金基金や運用機関の受託者責任が増大しています。

こうしたことから、プルーデントマン・ルールと同様のルールの必要性を指摘する声が高まっています。

ちなみに、1997年4月に当時の厚生省が「厚生年金基金の資産運用関係者の役割及び責任に関するガイドライン」を公表したり、1998年3月に厚生年金基金連合会が厚生年金基金の理事の受託者責任の内容を明確にした「受託者責任ハンドブック(理事編)」を作成したのは、そうした時代の流れに沿ったものといえます。


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