フリーキャッシュフロー・バリュエーションとはどのようなものですか?
フリーキャッシュフロー・バリュエーションというのは、個別銘柄の理論株価を算出するためのモデルのひとつです。
フリーキャッシュフローとは、企業活動の内部から生み出された現金のうち、増加運転資本や設備投資など企業の維持発展に必要な現金を除いたものであり、わかりやすくいうと、自由に処分できる現金のことをいいます。
このフリーキャッシュフロー・バリュエーションという分析においては、通常、各期の営業利益に減価償却費を加え、増加運転資本や設備資本を差し引いた形で把握します。
また、将来にわたる予想キャッシュフローを、時価ベースの負債と自己資本(株主資本)の加重平均資本コストで割り引いて現在価値に引き直します。
そして、これに保有資産の時価評価額を加えた値が企業全体の価値になりますから、そこから負債を引いたものが株主価値となります。
フリーキャッシュフロー・バリュエーションの見方は?
上記のように算出された株主価値と株式の時価総額を比較して、現在の株価が割安か割高かを判定します。
とはいえ、この手法については、現在の事業戦略が妥当かどうかの判定に使えるといった特色はありますが、算出が複雑であり簡便さには欠けているといえます。
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