資本構成というのは、貸借対照表の負債・資本の側における負債(他人資本)と株主資本(自己資本)の構成のことをいいます。
株主資本は、次のものです。 ■資本金 ■法定準備金(資本準備金、利益準備金) ■剰余金 一方、負債は、次のものです。 ■買入債務 ■引当金 ■社債・長短借入金です。
戦前の日本の会社の資本構成は、平均して株主資本6、負債4の割合でしたが、戦後は反対になり、1980年頃には株主資本比率※は20%を下回るようになりました。 その後、減量経営や1980年代の活発なエクイティファイナンスの効果によって、株主資本比率は急速に上昇しました。 これは、資本構成が改善したということですが、一方で、株主資本利益率(ROE)は利益低迷もあって急速に低下しました。 こうした状況を背景に、バブル崩壊後は自社株買いなどで株主資本の伸びを抑え、ROEを向上する動きが強まりました。 ※株主資本と負債とを合わせた使用総資本に対する株主資本の割合のことです。
□株式移転制度